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飼っていた犬を題材にした歌『かみつきゴン太』を、小学校5年生のとき作曲。歌手デビュー後に、音楽雑誌『キープル』付録の[[ソノシート]]に自身演奏によるピアノバージョンが収録された。
  
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[[1983年]]9月、ファーストアルバム『Rosé』で本格的にデビュー。このアルバムは全曲彼女による作詞作曲、[[坂本龍一]]のプロデュースである。同年12月にシングル『きっと言える』をリリース。また、ラジオ番組『[[ミスDJリクエストパレード]]』のパーソナリティのひとりも務めた。
 
[[1983年]]9月、ファーストアルバム『Rosé』で本格的にデビュー。このアルバムは全曲彼女による作詞作曲、[[坂本龍一]]のプロデュースである。同年12月にシングル『きっと言える』をリリース。また、ラジオ番組『[[ミスDJリクエストパレード]]』のパーソナリティのひとりも務めた。

2018年4月8日 (日) 12:31時点における最新版

飯島 真理(いいじま まり、1963年5月18日 - )は茨城県土浦市生まれのミュージシャン声優女優

来歴・人物[編集]

飼っていた犬を題材にした歌『かみつきゴン太』を、小学校5年生のとき作曲。歌手デビュー後に、音楽雑誌『キープル』付録のソノシートに自身演奏によるピアノバージョンが収録された。

国立音楽大学ピアノ科在学中(後に中退)、シンガーソングライターとしてビクターと契約した。同社からサントラが発売予定になっていたSFテレビアニメ超時空要塞マクロス』(1982年~)の声優オーディションを受ける。声優経験どころかアニメ事情にも疎かったが、初々しさと表現力を買われ、作中のアイドル歌手リン・ミンメイ役に抜擢される。劇中では声当て以外に『私の彼はパイロット』、『愛は流れる』などミンメイが作中で唄う歌も担当し、振り付けも自ら考案した。作品の人気とともにこれらの楽曲と飯島の名は浸透し、「作品キャラクターから現実の歌手が生まれる」というボイスアイドルの先駆けとなった。テレビ版のリン・ミンメイの曲はサントラや非公認のコンピレーションアルバムに収録されたものの、シングルカットはされていない。

1983年9月、ファーストアルバム『Rosé』で本格的にデビュー。このアルバムは全曲彼女による作詞作曲、坂本龍一のプロデュースである。同年12月にシングル『きっと言える』をリリース。また、ラジオ番組『ミスDJリクエストパレード』のパーソナリティのひとりも務めた。

1984年、劇場版『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』でもリン・ミンメイ役を務め、主題歌『愛・おぼえていますか』(安井かずみ作詞、加藤和彦作曲)を歌った。個人として最大のヒット曲となり、オリコントップ10内にチャートイン(最高7位)。『ザ・ベストテン』等の歌番組に数回ほど出演した。『愛・おぼえていますか』はアニメソングの名曲のひとつとなり、のちに桜井智下川みくにらがカヴァーしている。

以降、アニメ分野から離れアーティスト活動に専念。同年にはTBS系列クイズ番組わくわく動物ランド』エンディングテーマ『1グラムの幸福』もリリースした。この曲も1996年にTBS系ドラマ『愛の劇場ラブの贈りもの』の主題歌として近藤名奈がカヴァーしている。1987年にはMoon Records (現:ワーナー系) に移籍。

1989年、音楽プロデューサーのジェームス・スチューダーと結婚し米国へ移住。同年にはビーチ・ボーイズのアルバム『スマイル』に於いてブライアン・ウィルソンと共同で制作にあたっていたヴァン・ダイク・パークスのソロ・アルバム『Tokyo Rose』の制作に誘われ、アルバム中の『Calypso』のフィーチャーリング・ヴォーカリストとなる。ロサンゼルスを拠点に活動し、後にジェームスとは離婚する(以後も一部作品で制作に協力)。その後、自主制作CDの発表などインディーズ活動を地道に続け、年に一度は来日してライブ活動を行っている。女優業に挑戦するなど、40歳を越えた今も個人で精力的に活動している。

2006年、アメリカ最大のインディー音楽賞とされるJust Plain Folks Music Awardsにおいて、アルバム『Wonderful People』からの楽曲『Unspoken Love』がベストソング賞を受賞。インディーアーティストとして一歩一歩着実に前進中である。

超時空要塞マクロスとのつながり[編集]

飯島の歌手デビューのきっかけとなり、今日まで関係の深い『超時空要塞マクロス』であるが、劇場版公開後には一部のファンとの間に悲しい行き違いが生じている。本人はアニメ分野での貴重な経験を活かし、音楽界でシンガーソングライターとして自立することを目指していたが、一部ファンは現実の彼女にもリン・ミンメイ像を投射し、コンサートでもミンメイの曲を歌って欲しいと願った。また、作中でリン・ミンメイがやや自己中心的なキャラクターだったことも、同一視される傾向に影響していた要出典。このため、飯島は意識的にマクロス関連から距離を置き、久しくシリーズの続編や企画に関わることを止めていた(これは飯島の周囲のスタッフ陣も気を遣ったという)要出典

その後、米国で個人活動を始めた後は、現地ファンのマクロス支持熱に驚き、かつてのかけがえのない経験に誇りを持ち、徐々にわだかまりを解くようになる。1990年代半ばからマクロス関連イベントやゲーム制作に関わり、1995年には続編『マクロス7』でヒロイン、ミレーヌ・ジーナス役を演じた桜井智に楽曲を提供。1997年にはマクロス放送15周年企画のひとつとして、ミンメイ(飯島)とミレーヌ(桜井)のデュエットシングル『Friends~時空を越えて~』を制作し、ゲーム『MACROSS DIGITAL MISSION VF-X』では主題歌『Only You』や挿入BGMを作曲した(主題歌は歌詞も担当)。

マクロスの主人公一条輝役の声優長谷有洋とは共演後も姉弟のように仲がよく、家族ぐるみで親交を深めていたが、1996年、長谷が不慮の死を遂げた直後に行われたライブでは、アンコールで長谷への追悼の意をこめた楽曲を歌った(このうち長谷への追悼曲『忘れない』は今もアルバム未収録曲である)。

また、マクロスでの自身の代表曲となった『愛・おぼえていますか』を1993年発表の『The Classics』で、『天使の絵の具』を1995年発表の『Best of the Best』でリメイクしている。2002年には、マクロス放送20周年企画のひとつとして『Mari Iijima sings Lynn Minmay』を発表。ミンメイの楽曲をセルフカヴァーし、ミンメイの心境を思い描いた新曲『Why?』を加えた。

2006年、米国で発売開始された英語吹替版DVD『Super Dimension Fortress MACROSS』では、22年ぶりにリン・ミンメイの声当て(すべて英語吹き替え)を担当することになった。日本原作アニメの声優が、海外版で同一キャラクターを演じるのは史上初の試みであり、現地在住歴の長い飯島ならではの仕事といえる。

声優としての活動[編集]

ディスコグラフィ[編集]

シングル[編集]

  1. 夢色のスプーン/リンゴの森の子猫たち(1983年 NHKアニメーションスプーンおばさん』OP・ED)
    ※公式ホームページのディスコグラフィには記載がない。記録上は紛れもないデビュー作品であるが、飯島はアーティストとしての自覚を持って収録した作品ではないために自分でも位置づけが分からない(本人の公式ブログより。削除されているためインターネットアーカイブより)としている。なお、ジャケットは2つ折となっており、表面は『スプーンおばさん』のキャラクターのイラストで、裏面は左側に歌詞が、右側が飯島の写真を使用した別ジャケットとなっていた。一時、飯島真理のベスト版に「夢色のスプーン」が収録されたこともあったが、現在では「リンゴの森の子猫たち」とともに、アニメ主題歌のオムニバス版「ニルスのふしぎな旅/スプーンおばさん」(VICL-60427)に収録。
  2. きっと言える(1983年)
    ※公式デビューアルバム『Rosé』からのシングルカット。自作曲という意味ではこれが最初。
  3. 愛・おぼえていますか/天使の絵の具(1984年 東宝映画『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』主題歌・ED)
  4. 1グラムの幸福(TBS系クイズ番組『わくわく動物ランド』ED)
  5. セシールの雨傘(1985年)
  6. 遥かな微笑~黄土高原~(1986年・12インチシングル)- 坂本龍一のアルバム『未来派野郎』収録曲のカヴァー。
  7. People!People!People!(1987年 日本テレビ系『ワールドクイズ ザ・びっくり地球人!』ED)
  8. 鏡よ!鏡~I wanna marry you~(1988年)
  9. Blue Christmas(1988年)
  10. Still(1989年)
  11. Secret(1989年)
  12. 日曜日のデート(1990年)
  13. さよならが言えない(1990年)
  14. 僕らは天使じゃない(1990年)
  15. Love is a miracle(1991年 フジテレビ妻たちの劇場・『家族あわせ』主題歌)
  16. キ・ラ・イ(1993年 関西テレビ系『さんまのまんま』OP)
  17. Don't fade out!~フェイド・アウトはやめて!~(1994年 テレビ朝日週刊地球TV』ED)
  18. 愛を探して~Is there anybody out there?~(1995年・12センチCD)
  19. Forever Young~君に会いたい~(1996年 フジテレビ系『上岡龍太郎にはダマされないぞ』ED)
  20. 三日月のカヌー(1997年 テレビ東京『ねらわれた学園』主題歌)
  21. Friends~時空を越えて~(1997年 桜井智とのデュエット 『超時空要塞マクロスTV版放映15周年記念』)
    ※飯島と桜井の所属会社からそれぞれジャケットとカップリング違いで発売された。
  22. Eternal Love~光の天使より~/天使たちの休息(2002年 ゲーム『ギャラクシーエンジェル』OP・ED)
  23. Eternal Love 2003(2003年 ゲーム『ギャラクシーエンジェル Moonlit Lovers』OP)

オリジナルアルバム[編集]

  1. Rosé(1983年)
  2. blanche(1984年)
  3. Midori(1985年)
  4. KIMONO STEREO(1985年)
  5. Coquettish Blue(1987年)
  6. Miss Lemon(1988年)
  7. My Heart in Red(1989年)
  8. It's a love thing(1990年)
  9. Believe(1991年)
  10. Different Worlds(1993年)
  11. Love Season(1994年)
  12. Sonic Boom(1995年)
  13. Good Medicine(1996年)
  14. Europe(1997年)
  15. Rain & Shine(1998年)
  16. No Limit(1999年)
  17. Right Now(2001年)
  18. Silent Love(2003年)
  19. WONDERFUL PEOPLE(2004年)
  20. Uncompromising Innocence(2006年)

企画アルバム[編集]

  1. Starlight,Moonshadow(1985年)
  2. 飯島真理SONGメモリー(1986年)-『超時空要塞マクロス』のリン・ミンメイ全曲集
  3. The Christmas Song(1989年)
  4. Present(1989年) - 非売品
  5. For Lovers Only(1990年)
  6. Something Special Live(1990年)-ライブアルバム
  7. Merry Christmas,Melody(1990年。『The Christmas Song』に2曲追加)
  8. Mari Iijima sings Lynn Minmay(2002年)
  9. palette(2007年)-ビクター所属時代のシングルコンプリート、および『Starlight,Moonshadow』の再編集版の2枚組み

ベストアルバム[編集]

  1. Variée(1984年)
  2. GOLD(1986年)
  3. SUPER(1986年)
  4. The Classics(1993年)
  5. Best of the Best(1995年)
  6. Mari picks "The Ultimate Collection"(2005年)

楽曲提供[編集]

外部リンク[編集]

es:Mari Iijima

id:Mari Iijima ko:이이지마 마리 ru:Иидзима, Мари zh:飯島真理